雨の日にこそ楽しみたい! キム・ナレさんに教わるチヂミ3選

料理 食文化

目次


     韓国では、雨の日になると「今日はチヂミとマッコリにする?」なんて会話がよく聞かれるほど。チヂミを焼く音が雨音と似ていることからも、「雨の日はチヂミ」といわれるようになったそうです。あり合わせの食材や旬の野菜など、どんな食材でも楽しめるのがチヂミの醍醐味。
     今回は、梅雨の時期にぴったりのチヂミ3品をご紹介します。しとしとと雨が降る日は、チヂミを焼いてマッコリと合わせて楽しんでみてはいかがでしょうか。

    どんな具でも受けとめるふところの深さが魅力

    国も6~7月は梅雨の季節です。買い物に行かなくても家にある野菜と粉で作れるからと、お母さんがチヂミを焼くことが多いんです。雨の日は近所からチヂミを焼く香りが漂ってきて、それがなんとも懐かしく感じられるんですよ。「チヂミ」は、韓国では「プッチムゲ」や「ジョン」とも呼ばれ、作り方やバリエーションはとても豊富。家庭料理としてはもちろん、祭事や正月料理、おもてなしとして作られることも多い、韓国を代表する料理です。

    教える人:韓国出身の料理家、キム・ナレさん。

    キム・ナレさん直伝
    チヂミをおいしく焼くコツ

    チヂミをカリッと食感よく焼き上げるには、次の3つを意識してみてください。

    • 多めの油で焼く
      しっかり油を入れることで、外はカリッと香ばしく仕上がります。
    • 生地を流し入れたらさわらない
      焼き始めは動かさず、しっかり焼き色がつくまで待つのがポイントです。
    • 裏返したらへらでおさえつけて焼き上げる
      軽くおさえながら焼くことで、全体に火が通り食感もよくなります。

    海鮮とねぎのチヂミ

    タコやカキ、アサリなど、好みの海鮮でどうぞ。
    卵焼き器を使って焼くと広がりすぎず、裏返しやすい。

    【材料/2人分】

    • むきエビ…6~8尾(100g)
      スルメイカ…40g
      九条ねぎ(青ねぎ)…3~4本(100g)
      [a] 
       |薄力小麦粉…40g
       |塩…小さじ1/4
       |水…大さじ4
      卵…2個
      糸とうがらし…少量
      米油(またはサラダ油)…大さじ1+大さじ1

    [1人分342kcal(4.3点) 食塩相当量1.1g]


    【作り方】

    1. エビは背わたを除く。イカは一口大に切る。それぞれキッチンペーパーで水けをふく。ねぎは15㎝長さ(卵焼き器の長径に合わせる)に切る。
    2. ボールにaを入れてよく混ぜる。ねぎの半量を加えて混ぜ、全体に生地をからめる。
    3. 卵焼き器を熱して油大さじ1を入れ、弱めの中火にする。❷のねぎを入れ(写真A)、エビとイカの半量を並べて上から❷の生地を少量垂らす。
    4. 表面がかわいてきたら卵1個を割り入れ(写真B)、糸とうがらしを散らしてそのまま焼く。底面に焼き色がつき、卵の白身に火が通ってきたらそっと裏返し、へらでギュッとおさえつけながら20~30秒焼いてとり出す。卵焼き器に油大さじ1を足し、残りも同様に焼く。
    A ねぎは卵焼き器の長さにそろえて切り、生地をからめて卵焼き器に広げ入れる。
    B 卵はつぶさないようにそのまま焼き、裏返してから、へらでギュッと押して広げる。

    とうもろこしのチヂミ

    生のとうもろこしをペースト状にして焼く、ほんのり甘いチヂミ。お子さんのおやつにもおすすめです。

    【材料/2人分(6~8枚分)】

    • とうもろこし…1本(150g)
      青じそ…1枚
      [a] 
       |薄力小麦粉…大さじ4
       |塩…小さじ1/4
      米油(またはサラダ油)…大さじ1

    [1人分191kcal(2.4点) 食塩相当量0.6g]

    【作り方】

    1. とうもろこしは包丁を使って粒をそぎ落とす。大さじ2~3を飾り用にとり分け、残りはミキサーにかけてペースト状にする。青じそはせん切りにする。
    2. ❶のペーストをボールに入れ、aを加えてよく混ぜ、とろっとしたかたさにする(写真C)。
    3. フライパンを熱して油を入れ、弱火にして❷をスプーンなどですくって流し入れる。直径10㎝ほどの円形に広げ、飾り用のとうもろこしと青じそを等分にのせる(写真D)。底面に軽く焼き色がつき、表面がかわいてくるまでそのまま焼き、裏返してへらでギュッとおさえながら20~30秒焼く。
    C 小麦粉を練らないように気をつけながら、ほどよいとろみがつくまでさっくりと混ぜる。
    D 生地の端が少しかわいてかたまってきたら、飾り用のとうもろこしをのせる。

    みょうがの肉詰めチヂミ

    みょうがのサクサクとした食感が楽しい創作チヂミ。肉の代わりに、エビのすり身でもおいしい。

    【材料/2人分】

    • みょうが…6個(120g)
      青じそ…4枚
      豚ひき肉…50g
      [a] 
       |塩…小さじ1/4
       |ごま油…大さじ1
      薄力小麦粉…適量
      とき卵…1個分
      ごま油…大さじ1

    [1人分342kcal(4.3点) 食塩相当量1.1g]

    【作り方】

    1. みょうがは縦半分に切り、外側の1~2枚を残して中身をとり出す(写真E)。とり出した部分は細かく刻む。青じそはみじん切りにする。
    2. ボールにひき肉、刻んだみょうが、青じそ、aを入れてよく混ぜる。12等分して細めに丸める。
    3. ❶のみょうがの内側に小麦粉を薄くまぶし、❷を詰める(写真F)。小麦粉を全体にまぶし、卵液をからめる。
    4. フライパンを熱してごま油を入れ、弱火にして❸を肉を詰めた面を下にして並べ入れる。そのまま5分ほど焼き、こんがりと焼き目がついたら裏返し、20~30秒焼く。
    E 外側1~2枚を残して包丁の刃元で中身をすくい、手前に倒してポキッと折る。
    F 小麦粉がみょうがと肉だねをつなげるのりの役割。肉だねは軽く丸めて詰める。

    好みでたれをつけても

    チヂミは、そのまま食べてもおいしいものですが、たれをつけることでさらに味の変化が楽しめます。どんなチヂミにも合う酢じょうゆだれと、辛味をきかせた酢コチュジャンだれの2種をご紹介します。

    \はちみつで甘味をプラス/ 
    酢じょうゆだれ】
    材料と作り方/作りやすい分量
     酢・しょうゆ各大さじ1、はちみつ(または砂糖)大さじ1弱を合わせてよく混ぜる。
     
    \ピリッとし辛味が食欲を誘う!/ 
    酢コチュジャンだれ】
    材料と作り方/作りやすい分量
     酢大さじ11/2、コチュジャン・はちみつ各大さじ1を合わせてよく混ぜる。

    キム・ナレ●韓国・仁川出身の料理家。日本で服部栄養専門学校を卒業後、イタリア料理店などの勤務を経て独立。伝統的な韓国の味を基に、日本の家庭でも再現しやすい料理を多数提案。センスあふれる料理と作りやすいレシピで注目を集めている。

    料理/キム・ナレ 撮影/キッチンミノル スタイリング/阿部まゆこ 取材/田中のり子

    ・本記事は『栄養と料理』2020年6月号 (p35-p41「雨の日はチヂミ」)をもとに、ウェブ掲載用に再編集しています。


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    ・『栄養と料理』2020年2月号 (p70「料理教室探訪」第26回)
    ・『栄養と料理』2025年3月号(p64「平日5日間をのりきる 私の献立日記」第15回)

    雨の日にこそ楽しみたい! キム・ナレさんに教わるチヂミ3選
    https://www.eiyotoryori-plus.com/recipe260601
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