食べ物のプリン体、痛風とどう関係する? 肉・魚・野菜に含まれる量と、研究からわかること /「佐々木敏がズバリ読む栄養データ」第183回

栄養 佐々木敏

目次


    ◆問い
     3人のお酒好き(ビール派と日本酒派と焼酎派)が、のように、それぞれ好みのお酒を飲み、それに合う料理を食べるとします。プリン体摂取量が最も多い人を選んでください。なお、アルコール(エタノール)の摂取量は3人ともほぼ同じ(日本酒に換算して1合)で、肉や魚や野菜の量も同じとします。

    ・答えは本文中にあります。

     高尿酸血症や痛風と聞くと、お酒、特にビール、そしてプリン体を思い浮かべます※1。しかし、ビールに限らずどのお酒でも、プリン体よりもアルコール(エタノール)そのもののほうが大きく影響しているという話を前回しました。そのとき、食べ物の影響もあるという話に触れました。そこで今回は、食べ物、特に食べ物に含まれるたんぱく質とプリン体を中心に、高尿酸血症・痛風発作の関連について考えてみたいと思います。

    たんぱく質と高尿酸血症・痛風

     前回、「プリン体は体内でたんぱく質からも作られる」という説明をしました。すると、たんぱく質摂取量が多いと高尿酸血症や痛風のリスクが上がりそうです。そこでまず、この関連を2つの研究で見ておきたいと思います。

     健康な(痛風の診断を受けたことがない)アメリカ人成人男性を12年間追跡して、その間に痛風の診断を受けた否かと、その間に4年ごとに食習慣を3回調べた研究があります(出典①)。図1左は、たんぱく質摂取量(3回の平均値)で対象者を5つの群に分け、たんぱく質摂取量が最も少なかった群における痛風発症率に比べたほかの群における相対的な痛風発症率(相対危険)です。総たんぱく質も動物性たんぱく質も痛風の発症とは関連していませんでしたが、

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