
2025年、おかげさまで女子栄養大学出版部は90周年を迎えました。長く支えていただきました読者の皆さまに感謝の気持ちを込めて、3月8日に食と健康を楽しむイベントを開催しました。
食べて、学んで、健康になる特別な一日
2025年3月8日に、女子栄養大学駒込キャンパスにて開催された「女子栄養大学出版部90周年記念イベント『栄養と料理Day』」。本誌読者の皆さまをはじめ、食に関心を持つ多くのかたがたが来場し、大盛況となりました。
学校法人香川栄養学園の事業部の1つである女子栄養大学出版部は、1935(昭和10)年に創刊し、今年で90周年を迎えた『栄養と料理』とともにスタート。そのほか、最新の栄養データを収載している『食品成分表』などをはじめ、「食と健康」をテーマとした書籍の刊行に加え、イベントなども数多く開催しています。
今回のイベントでは、これまで支えていただいた読者の皆さまに感謝の気持ちを込めて、女子栄養大学の教授や専門家、人気料理家などの講演会や調理デモなどを実施。話題の食品に関する情報提供や企業ブースでの試食体験もあり、まさに”食と健康を楽しむ1日”になりました。
学長オープニング
イベントトップバッターは香川明夫学長!
香川明夫学長

香川明夫学長より、長く『栄養と料理』を支えていただいた皆さまへの感謝の気持ちを込めて、オープニングのあいさつ。出版部から刊行された書籍のうち、現在400冊ほどが流通し、電子書籍も100点以上オンラインで提供されていることを伝えました。
女子栄養大学の教授や専門家による講演会を開催
小講堂では、女子栄養大学の教授や専門家などを講師に招いて、栄養に関する講演を開催。新たな知識を得ようと、多くの人が聴講しました。
香川靖雄副学長

『92歳、栄養学者。ただの長生きではありません!』の著者である香川靖雄副学長より、出版部の歩みについて、スライドを使用して紹介。自身の経験や現在のヘルスケア市場、今後のフレイル予防などについてコメントし、この本を刊行する意義や長生きのためにたいせつにしていることも伝えました。
「うま味やこくを表わす おいしさ表現を学ぶ」
西村敏英さん(女子栄養大学 栄養学部 教授)

「科学的に正しいおいしさ表現の使い方」について講演。「うま味」と「旨み」の違いや、各うま味物質の添加によるこくの違いなど詳細なデータを示しながら講演を行ないました。食レポコメントの例を講演の前後で見比べ、正しいおいしさ表現を学びました。
「ケガをしないための体作りは ストレッチと食が大事」
上西一弘さん(女子栄養大学 教授)
鬼頭健介さん(きとう鍼灸指圧マッサージ治療院)

スポーツ栄養のエキスパートで女子栄養大学教授の上西さんと、元読売ジャイアンツトレーナーの鬼頭さんが、「スポーツ栄養とケガをしないための体作り」について講演。東洋大学陸上部の栄養管理をサポートしている上西さんは、体作りを支える栄養としてたんぱく質の重要性を紹介しました。鬼頭さんはストレッチを行ないながら、けがをしないための準備のたいせつさについて説明しました。
ネスレ日本株式会社 ネスレ ヘルスサイエンスカンパニー
ネスレ日本株式会社 マーケティング&メディカルアフェアーズ統括部
ONSグループ プロダクトマネジャー シム ジェウォンさん

上西さん、鬼頭さんの講演後、ネスレ ヘルスサイエンスカンパニーのシムさんが、“ 栄養を通じて、より健康的な生活を支援する”という会社のパーパスの紹介や高齢者の低栄養の課題などを述べました。日本人の75 歳以上で1日あたりのエネルギー摂取量を満たす人は少なく、まだまだ栄養が足りていません。そこでシムさんから、少量で高カロリー、米の粒感も感じられるおかゆ「アイソカル® 高カロリーのやわらかいごはん」を紹介。油分と米粉を使っているため、100g で150kcal が実現できたとのことです。セミナー後には、松柏軒のブースで来場者に試供品をプレゼントしました。
「アスリートにとっての米食の重要性について学ぶ」
高橋善郎さん(トライアスロン選手)
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現在もトライアスロン選手として活躍する高橋さんは、「アスリートとしてオススメする米食」について講演しました。高橋さんご自身が、日々実践しているごはん300gが入ったダイエット弁当の作り方を伝授。ごはんはさめてもおいしく、お弁当にもぴったり。また、米を食べる食文化+食習慣がアスリートのパフォーマンス向上となり、スポーツ界における米食のたいせつさを伝えました。
協賛;グレイン・エス・ピー